3社間ファクタリングは2社間ファクタリング取引に比べて、圧倒的に手数料が安いという利点があります。しかしながら、3社間なので取引先の同意のもとでファクタリングを利用しなければなりません。
- 取引先の同意が得られるか?
- ファクタリングと聞いて今後の取引は大丈夫か?
こんな不安を抱えていませんか?心配することはありません。
日本ではあまり馴染みのないファクタリングですが、欧米では20年以上前から企業の資金調達方法として一般的に利用されています。大規模小売店、建設業、医療など幅広い分野で実際に利用されています。私自身、今から20年以上前から3社間ファクタリングを利用していました。
そこで、3社間ファクタリングの利用方法やメリット・デメリットを分かりやすく解説して参ります。
この記事でわかること
Contents
3社間取引に特化したファクタリング会社
3社間取引に特化したファクタリング会社をご紹介します。手数料が低く、取引先から債権譲渡承諾を得る際にも、ファクタリングの説明を代行してくれます。手数料が低い3社間取引でファクタリングを利用したい場合には、参考にしてください。
アクセルファクター
完全オンラインで最短1時間で審査完了。
入金までの期間で高評価を得た「アクセルファクター」。資料がそろっていれば最短1時間で審査が完了するとHPに掲載されています。Webサイト上では依頼の約半数以上が即日以内に対応できているの口コミ評価です。
利用時の手数料は、2%〜と比較的高評価に。一方で、100万円以下の少額売掛債権の場合、手数料の下限が10%〜になることを覚えておきましょう。また、売掛金の買取下限は30万円でした。
株式会社MSFJ
MSFJ株式会社は、買取手数料が1.8%から9.8%と最安水準で、債権譲渡登記も不要です。買取可能額も30万円から5,000万円と幅広いニーズに対応しています。個人事業主も利用でき、即日入金も可能で、二者間取引と三者間取引の両方から選べます。バランスの良いファクタリングです。
手数料に上限があるのが嬉しいサービスです。口コミの評価も比較的高評価になっています。
ベストファクター
2社間、3社間、医療ファクタリングに対応しており、全国出張対応かつ非対面契約も可能です。2社間は買取額10万円から最高1億円で、1,000万円までなら契約手続きもオンラインで完結でき、最短1時間での現金化もできます。
手数料は業界最安水準の2%を実現、スピード・コストともに優れたサービスを提供しています。平均買取率も92.2%と非常に高いので、他社で断られた方でも柔軟に対応してもらえます。
こちらの口コミ評価では総合1位を獲得しています。
3社間取引ファクタリングとは?
ファクタリングの種類は複数ありますが、取引方法は大別して2つに分けられます。それが2社間取引ファクタリングと、3社間取引ファクタリングです。2社間ファクタリングでは、利用企業とファクタリング会社の2社間のみでファクタリング契約を行います。
一方の3社間取引ファクタリングは、上記の2社間に加えて取引先を交え、ファクタリング契約を行います。実は過去ではファクタリングというと、3社間取引のことを指していました。それが近年、民法改正もあり2社間取引という新たなファクタリング取引方法の利用が多くなってきています。
3社間取引ファクタリングのメリット
続いて3社間取引ファクタリングのメリットについて見ていきましょう。
手数料が安い
3社間ファクタリングの最大のメリットです。2社間取引ファクタリングの場合より手数料は大幅に低くなっています。3社間取引ファクタリングの場合、手数料の相場は2%~8%となっています。
2社間と3社間ファクタリングで手数料に差がある理由は、「貸し倒れのリスク(債権が不良化するリスク)」の違いによるものです。3社間取引の場合、ファクタリング会社は取引先から直接、売掛債権を回収することができます。
そのため2社間取引よりも確実に債権を回収することができ、貸し倒れとなるリスクが低くなるのです。それに比例して、手数料も低くなります。
審査が通りやすい
銀行融資に比べると遥かに簡易的ですが、ファクタリング利用時にも審査があります。この審査はもちろん、「貸倒」に備えたもので、取引先の業績や信用情報が重視されます。
ただ3社間ファクタリングの場合、前述の通り貸倒となるリスクは低くなります。そのため審査にも通りやすくなるのです。
銀行系ファクタリングが利用できる
民間企業だけでなく、銀行もファクタリングサービスを提供しています。ただ銀行は貸倒となる可能性を考慮し、2社間ではなく3社間取引でのファクタリングしか行っていません。
ファクタリング会社の中には、悪徳会社も存在しますが、銀行系ファクタリングならば信頼性が高いので、安心して資金調達をすることができます。
3社間取引ファクタリングのデメリット
3社間取引ファクタリングには、メリットだけでなくデメリットも存在します。次に見ていきましょう。
取引先から信用を失う
3社間取引ファクタリングでは、取引先から債権譲渡の承諾を得なければいけません。ただファクタリングはまだまだ知名度が低く、取引先がファクタリングについて知らないと安心した資金調達法とはいえません。
その場合、取引先から上手く債権譲渡の承諾を得られるとは限りません。債権譲渡の同意・承諾を得られなければ、3社間ファクタリング契約を結ぶことは不可能です。
またファクタリングは、銀行融資などが受けられなかった場合に利用する資金調達法です。そのためファクタリング契約を取引先に伝えると、
「ファクタリングを利用しなければいけないほど、資金繰りが厳しいのか…」
「倒産する可能性があるし、取引を停止しようか…」
と思われてしまう可能性もあります。
3社間取引ファクタリングでは、取引先からの信用を失ってしまい、取引中止になってしまうリスクがあるという点は、留意しなければいけません。欧米では3社間ファクタリングは20年以上前からあり、取引先からファクタリング会社の紹介をされるくらい一般的な資金調達の方法としてあたり前になっていますが、日本ではまだまだ認知されていないのが現状です。
一方で2社間取引ファクタリングならば、取引先にバレることなくファクタリングを実行することが可能となっています。
資金調達までに時間がかかる
3社間ファクタリングでは、取引先から債権譲渡の承諾を得なければいけません。また取引先からの債権譲渡同意書への捺印が必要です。取引先が県外であることは珍しくはありませんし、2車間ファクタリングより3社間ファクタリングでは資金調達に時間がかかってしまいます。
一方で2社間取引ファクタリングの場合は、最短即日での資金調達(=売掛債権の現金化)が可能な場合もあります。
まとめ
3社間取引ファクタリングは、手数料が低いものの、「信用リスク」と「スピード」には欠点があります。
ただそれでも、ファクタリングにかかる手数料は低く、資金繰りの改善という点で見た場合には3社間ファクタリングを利用する方がいいです。取引先から確実に債権譲渡の承諾を得られるというのであれば、3社間ファクタリングでの資金調達をお勧めします。
一方で、
- 取引先からの信用を失いたくない
- 最短でファクタリングをしたい
とお考えであるならば、2社間取引ファクタリングをお勧めします。
2社間ファクタリングについては、こちらの記事「即日で資金調達できる!2社間ファクタリング」をご覧ください。
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